15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
さくらは笑っていた。でもその笑みはどこか強張っていて、目だけが笑っていなかった。

頭が真っ白になった。

「さくらっ!」

私は駆け寄って、さくらの腕を思わず掴んだ。

「……何やってるの? そんな人と、こんなところで……!」

驚いた顔を見せたさくらだったけど、すぐに何かを悟ったように笑みを引きつらせた。

「ひより……」

続けようとした言葉を、私は振り切るように遮った。

「帰ろう。……とにかく、行こう?」

だけど、彼女は私の手を振り払った。

「さくら?」

「邪魔しないでくれる?」

それは私の知っているさくらではなかった。

「なんで?誠一と付き合ってるんじゃないの?」

さくらは首を横に振った。

「セックスしたいんだろうって言われて、ひよりに先越されたから、焦ってそれで……」

「そんな理由で、誠一としたの?」

誠一は、さくらを好きな女だって、言ってた。
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