15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
私は雨の中、玲央さんの前で泣く事しかできなかった。

玲央さんは、そのまま泣いている私の前に立ってくれて、涙を隠してくれた。

私が泣き止むと、「今日は俺の家に泊まるといい。」と言ってくれて、自分の家に連れて来てくれた。

「こういう時は、湯船に浸かるといい。」

玲央さんは、浴室の湯船にお湯を張ってくれた。

「さあ、温まって。ひより。」

私は服を脱いで裸になると、湯船の中に体を沈めた。

私の瞼にはまだ、あのピンクの花柄の傘が映っていた。

そして浴室のドアが開いて、玲央さんが湯船の中に入った。

「ひより、おいで。」

腕を広げて待っている玲央さんの胸元に、私はすっぽりと体を埋めた。

「きっと、お友達は特別じゃなくて。お金で性を売る人はたくさんいるんだ。」

「……お金で愛を買うんですか?」

玲央さんは私の涙の跡を撫でた。

「一時だけの愛でも、ないよりはマシだという人もいるね。」
< 199 / 297 >

この作品をシェア

pagetop