15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「玲央さんにも、そういう時があるの?」

「そういう時?」

「お金で性処理したいって、思う時。」

玲央さんは、私を自分の腰の上に置いた。

「あったよ。昔はね。」

玲央さんは笑うでもなく、私を見つめている。

「結局寂しいだけなんだ。誰かの温もりが欲しい時があるんだよ。」

私は玲央さんの頬に、手を当てた。

「今も思う?温もりが欲しいって。」

玲央さんは、私の唇にキスを与えてくれた。

「欲しいのは、温もりだけじゃないよ。ひよりの愛とか、心とか、それこそ欲情まで欲しい。」

「欲情?」

玲央さんは私の胸に顔を埋めた。

「君が女として、性的に男が欲しいと思う時、それを与えられるのは、俺でいたいよ。」

ああ、この人は優しさだけじゃない。

人間の寂しさとか、どうしようもない欲求も知っているんだ。

「教えて……私にそれを。」

玲央さんの瞳が私を射抜く。
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