15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
朝の光が、カーテンの隙間からそっと差し込んでいた。

玲央さんが鏡の前でネクタイを締めながら、ぽつりと口にした。

「今度、旅行行こうか。」

私は思わず顔を上げ、ソファから振り返った。

「旅行?」

「うん。近場でいいからさ。温泉でも、海でも。ひよりが行きたいところでいいよ。」

玲央さんは、ネクタイを整える手を止めて、少し照れくさそうに笑った。

「仕事ばっかで、ひよりにちゃんと向き合ってる時間、少ないだろ?」

「そんなこと……ないよ。」

そう言いながら、心の奥がじんと熱くなるのを感じた。

私のこと、ちゃんと見てくれてる。ちゃんと、大切にしようとしてくれてる。

「どこがいいだろね。」

そう呟くと、玲央さんは私の方に向き直り、ポケットからスマホを取り出した。

「ひより、海好きだっけ?それとも山?……あ、でも俺、料理旅館とかも興味あるな」

私は思わずくすっと笑った。
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