15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「見て見て、このマグカップ、猫がペアになってる……!」

「……ひよりが喜ぶなら、それでいいよ。」

そう言って、玲央さんがそっと私の頭に手を置いた。

ほんの小さな旅先の一幕。

でも、それはきっとずっと記憶に残る、大切な時間になる気がした。

そして観光地の目玉とされる「二つ岩」に辿り着いた。

大きな岩が二つ、まるで寄り添うように並んでいる。

「ええっと……」私は立て札を読み上げる。

「恋人と一緒にお参りすると、夫婦になれるそうですって。」

すると、玲央さんが小さく「えっ!」と声を漏らした。

「……迷信だろ。」

そう言いながら、少し照れたように目を逸らす玲央さん。

私は思わず、彼の腕を軽く叩いた。

「迷信とか言わないでくださいっ。こういうのって、ロマンあるじゃないですか。」

さらに説明を続ける。

「あとね、この岩、くっ付いてるように見えるから“連理の枝”を思わせるそうです。」
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