15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
しかも、添えられたゆで卵は、黄身がとろっと半熟。

「……いつの間に?」

「こっそり冷蔵庫にあった茹で卵使った。お湯も沸いてたし。」

あっさりと答える玲央さん。

私がまだハンバーグを成形してる間に、サイドメニューを作ってしまうなんて。

「玲央さんの方が器用ですよ……」

ちょっと悔しそうに言うと、玲央さんは笑いながらボウルを洗ってくれる。

「いや、簡単なものしか作らないよ。料理って、ちょっとした気分転換になるから。」

そう言って手を拭いた玲央さんの仕草が、なんだか様になっている。

「……私だけ頑張ろうとしてたのが、ちょっと恥ずかしいです。」

「ひよりが一生懸命だから、俺もつい動いちゃうんだよ。」

そう言って、私の額にちょんと指を置く。

「今夜は、ふたりの合作だな。」

私は小さく笑って頷いた。

「じゃあ、玲央さん、盛りつけもお願いしていいですか?」

「もちろん。見た目も大事でしょ?」
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