15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
キッチンに立つ私たちは、まるで新婚夫婦のようで。

この時間ごと、丸ごと記憶に残しておきたいと思った。

食卓に料理を並べると、それだけで部屋の空気が変わった。

いつものテーブルが、まるでレストランの一角みたいに華やかになる。

「わぁ……すごい。」

私が呟くと、玲央さんも感心したように頷いた。

「じゃあ、いただきます。」

ふたり同時に手を合わせて、食事が始まる。

玲央さんは真っ先に、私のハンバーグにナイフを入れた。

「おっ、柔らかい。」

フォークで一口運ぶと――

「……美味しい。」

その一言に、私は胸を撫で下ろした。

「本当だ。黒コショウがいい味出してる。肉の甘みもちゃんと感じるし……」

玲央さんの目が細くなって、優しく笑ってくれる。

その顔を見てるだけで、作ってよかったって思えた。

「ありがとう……嬉しいです。」

と照れながら口元を押さえる私。
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