15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
食器を洗っていると、横で玲央さんが一枚一枚、丁寧に拭いてくれていた。

「……食洗器、買おうかな。」

突然のひと言に、私は手を止めて振り返った。

「えっ⁉ どうして?」

笑いを含ませて聞き返すと、玲央さんは肩をすくめる。

「だって、二人分でも毎日だと面倒じゃん。しかも、ひよりが働き出したら、疲れるでしょ?」

「でも……贅沢すぎますよ。まだ二人だけなのに。」

「それでも、君の手が荒れたら嫌なんだよ。」

一瞬、胸の奥がぎゅっとなった。

「……優しすぎです。」

私が照れ隠しのようにそう言うと、玲央さんがふっと笑った。

「なんか、こういう時間いいよね。」

水気を拭いた皿を棚に戻しながら、玲央さんが私を見つめる。

そのまっすぐな視線に、ドキッとしてしまう。

「ひより、まだ若いから……正直、料理とか苦手かなって思ってた。」

「え……」
< 225 / 297 >

この作品をシェア

pagetop