15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「だって、玲央の相手なんでしょう?それ相応の方って言うと……」

そして増々笑う海さん。

「いや、ひよりさんはまだ……」

海さんが言いかけた時だ。

玲央さんの手が、お母さんの肩にそっと置かれた。

「おふくろ。それぐらいにして。」

その声は穏やかだけど、どこか鋭さを含んでいた。

お母さんは一瞬驚いたように目を見開いたけれど、すぐに笑みを浮かべた。

「玲央さん……」

私は思わず、彼の横にぴたりと寄った。

その瞬間、全身の力がふっと抜けていくのが分かった。

――やっと来てくれた。

なんだろう、この安心感。

すると、お母さんが微笑みながら言った。

「あらあら。恥ずかしがり屋さんだったの?」

頬が熱くなる。

確かにさっきまで、逃げるように後ろを向いていたのは私だ。

「いや、そういうわけじゃ……」

もごもご言いかける私の手を、玲央さんがさりげなく取った。

「ひよりは、俺の大事な人だよ。」
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