15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
その言葉に、空気が一瞬、静かになる。

お母さんは目を細めた。

「そう。ひよりさん、今日はお仕事お休み?そういうラフな格好も似合う方って、素敵ね。」

玲央さんのお母さんは、にこやかに私を褒めてくれたけれど……心臓が跳ねた。

うう、嬉しいけど、なぜかすごくプレッシャーを感じる。

「今日、大学だったの?」

玲央さんが、私の顔を覗き込みながら聞いてきた。

「……はい。」

私は小さく頷いた。

その瞬間だった。

「まあ、大学に通っていらっしゃるの?」

お母さんの声が驚きに満ちる。

「社会人になってから大学に通うなんて、教養豊かな方だわ。」

……あれ? 

私の頬がぴくりと動いた。

お母さんの後ろで、海さんが肩を震わせて笑っていた。

私、現役の大学生なんですけどっ!

「それにしても、本当にお若いわね。」

お母さんは私を見ながら、優雅に微笑んだ。

「まあ、歳の離れたカップルも今はたくさんいますからね。」
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