15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
なんだかんだ言って、認めてくれてる? 

お母さん……実は私に、ちょっとだけ期待してるんじゃ……?

もしかして――やっと捕まえた嫁を逃がさないとでも思ってる⁉

「ただねえ。」

お母さんがふいに真剣な顔になって、私をちらっと見る。

「お仕事は、ほどほどにしておいてくださいよ。」

「えっ?」

お母さんは、先ほどまでの柔らかな笑みを消し、急に鋭い視線を私に向けた。

「下手に昇進されて、家庭を犠牲にされては困りますからね。」

ピシリと空気が張りつめた。私は一瞬、息を呑む。そんな私の肩越しに、海さんの大きな笑い声が響いた。

「ははっ、母さん、それ早すぎだって。まだ結婚もしてないんだからさ。」

「ですから、今のうちに言っておくんですよ。」

お母さんはぴしゃりと返し、まっすぐ私を見据えていた。

その視線は、ただの“将来の姑”というより、“家庭を守ってきた女”の厳しさを湛えていた。

私は少しだけ躊躇しながらも、口を開いた。
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