15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
迷いも、不安も、ほんの少しあるのかもしれないけど、それを正面から受け止める強さがあった。

「私、図書館司書でいいかなって思ってる。」

「えっ?」

思いがけない私の言葉に、さくらは足を止めた。
驚いたように、こちらを見つめる。

「いいの? それで。夢だったんじゃないの?」

夢だった。確かに。

でも──。

私は言葉を探しながら、小さく笑った。

「うん……でも、図書館司書でも、本に関われるし。教えるのが向いてるかどうか、ちょっと自信ないんだ。」

さくらは、何か言いたげに唇を噛んだまま黙っている。

「玲央さんにも、どっちでもいいって言われたし。好きなようにしてって。」

「……うーん。なんか、ひよりらしくない。」

「え?」

「いや、ごめん。でもさ、ひよりって昔から、“先生になって本の楽しさを伝えたい”って言ってたじゃん。」




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