15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
できてたら……どうしよう。

私は、まだ大学生なのに。勉強だってこれからだし、司書教諭の課程も申し込んだばかり。

大学はどうなる?就職は?
夢は?
──玲央さんとの未来は?

頭の中で、たくさんの「どうしよう」が渦巻いた。

それに、妊娠を告げて、玲央さんは……

ちゃんと前向きに受け止めてくれるだろうか?

「じゃあ、結婚しよう」と言ってくれる?

それとも、戸惑って、私に「どうする?」なんて聞くんだろうか。

……いや。
私は、ううんと小さく首を横に振った。

玲央さんに限って、そんなことはない。

私の夢を応援してくれた人。

「一緒に未来をつくっていこう」って、力強く言ってくれた人。

あの瞳の真剣さを、私はちゃんと覚えてる。

だから──大丈夫。

きっと大丈夫。

でも、不安がゼロになるわけじゃなかった。

信じたいけど、怖い。期待したいけど、現実も見えてしまう。

そんな狭間で、私は一人、カレンダーを見つめたまま、動けずにいた。
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