15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
週末のお泊りの日がやってきた。

カーテン越しの光が淡く部屋を包み込んで、時計の音さえ聞こえないほど静かだった。

「ひより……」

玲央さんの低く甘い声。

触れる指先は優しくて、でもどこかで、私を深く欲している熱が滲んでいた。

今日も、私は玲央さんに抱かれていた。

心も体も、すべてをこの人に許している自分がいた。

「ひより、もう俺……」

その声に、体が一瞬だけ委縮する。

愛情の表現。だけどそれは、快楽にも等しくて、どこかで取り返しのつかない場所へ進んでしまいそうで怖かった。

「玲央さん……」

私は、必死に玲央さんの体を抱きしめた。

言わなきゃ。言わなきゃ、と思っていたことを。

「赤ちゃん……できるかも。」

空気が止まった。

玲央さんの動きがピタリと止まり、私は緊張で指先に力が入った。

しばらくの沈黙のあと、彼は私の顔をそっと覗き込んで、真剣な目で言った。
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