15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「俺は、ひよりとの未来が欲しい。」

その言葉が、胸にじんと響いた。

叱るでも、驚くでもなく、受け止めるための言葉だった。

「俺は、君の全部が欲しい。どんな未来だって、ふたりで歩いていけるって思ってる。」

ああ、この人には抗えない。

どこまでも真っ直ぐで、どこまでも私を包み込もうとする。

私はきっともう、逃げられないくらい深く、玲央さんを好きになってしまっている。

「……うん。」

ただ小さく頷いて、彼に体を預ける。

そして結局、今日も私は、玲央さんの熱を──

その愛を、全部、受け取ってしまうんだ。

行為が終わって、私は呆然と天井を見つめていた。

何も考えられなかった。

ただ、じんわりと体の奥に残る熱と、どこかぽっかり空いた心の隙間を感じていた。

もう私は──
玲央さんの愛の証を、拒否することができない。

優しさも、誠実さも、全部本物だって分かっている。
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