15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
でも、だからこそ怖い。

いつだって、子供ができるかもしれない状況。

セックスが、怖い。

愛されることが、怖い。

未来が変わってしまうのが、怖い。

「ひより? どうしたの?」

玲央さんが心配そうに私の顔を覗き込んできた。

その瞬間、私は彼の目を見つめながら、ぽろりと涙を零した。

「……赤ちゃん、できたかも。」

声が震えていた。

でも、伝えなきゃいけない気がして、なんとか絞り出した言葉だった。

玲央さんは、驚いたように目を見開いたあと、すぐに恥ずかしそうに笑った。

「……本当に?」

まるで自分の分身がこの世に生まれることが、ただ嬉しいとでも言うような、優しくて無邪気な笑顔だった。

「……怖いの。」

私は、かすれる声で呟いた。

言った瞬間、また涙があふれてきた。

心の奥からせり上がってきた不安を、もう隠すことができなかった。
< 255 / 297 >

この作品をシェア

pagetop