15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「私、まだ学生だし……将来のことだってちゃんと考えてたのに、全部急に変わってしまうのが怖くて……」

言いながら、自分のわがままさに泣きたくなった。

でも、これが今の私の本音だった。

玲央さんは黙って、私の頭をそっと引き寄せた。

何も言わず、ただ抱きしめてくれた。

「俺、どんな結果でも受け止める。」

玲央さんの声は、静かで、それでいて揺るぎない強さを持っていた。

彼の目を見れば分かる。ふざけてなんかいない。

言葉の一つ一つに、未来への覚悟が込められていた。

「無責任に、避妊しなかったわけじゃない。」

彼の瞳がまっすぐに私を射抜く。

その奥から、深い愛があふれていた。

「俺の愛情を、ひよりに残したいって思った。……ひよりが受け止めてくれるたびに、俺は男としての自信をもらってたんだ。」

その言葉に、胸がぎゅっと締め付けられた。

私はただ、彼に甘えていただけじゃなかった。

彼もまた、私の存在で支えられていたんだ。
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