15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
玲央さんは、そっと私の髪に手を伸ばし、優しく撫でてくれる。

まるで、不安ごと包み込むように。

「絶対に裏切らない。逃げない。」

その言葉の重さに、私は目を閉じた。

心の奥にあった小さな迷いが、少しずつほどけていくのを感じる。

「ひよりの人生を、俺に預けて。」

そう言って微笑んだ彼の顔は、どこまでも優しくて、真剣で。

私は、何かにすがるように彼の胸に顔をうずめた。

「……うん。」

小さく頷いたその声は、震えていたかもしれない。

けれどその瞬間、私ははっきりと分かった。

――この人となら、どんな未来でも、歩いていける。

翌日、玲央さんと一緒にスーパーへ買い出しに出かけた。

穏やかな午後の陽射しの中、カートの中にはいつもと変わらない食材。

パスタのソース、サラダ用の野菜、ミルク。

だけど私の心の中には、昨日からずっと、ざわざわと波が立っていた。
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