15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
扉が開くと、そこには落ち着いた絨毯の廊下。

部屋のドアを開けた瞬間、目の前に広がったのは──

大きな窓から見える夜景。

きらめく街の灯りが、水面のようにゆらゆらと広がっている。

「すごい……」

思わず、声が漏れた。

「気に入った?」

「うん……夢みたい。」

玲央さんは私の後ろからそっと抱きしめてくれた。

彼の腕の中で感じる体温。

それだけで、胸がいっぱいになっていく。

「ひより、こっち。」

手招きされた先に目をやると、部屋の奥──大きな窓際に、白いクロスのかかったダイニングテーブルが用意されていた。

「……ここ、ホテルの部屋だよね?」

思わず声が漏れた。

ベッドのあるスイートルームの一角に、まるでレストランのような食卓が整っているなんて、想像すらしていなかった。

「今日はここで、ディナーを過ごそう。」

玲央さんが微笑みながら言った。
< 263 / 297 >

この作品をシェア

pagetop