15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
玲央さんの声が、まっすぐ私の胸に届く。

今まで聞いたどんな言葉よりも、優しくて、誠実で、愛に満ちていた。

私は、思わず目を丸くした。

「あの、ええっと……結婚はまだ先でもいいって……言ってたよね?」

戸惑いながらも、心臓の鼓動が高鳴るのを抑えきれなかった。

すると玲央さんは、ふっと微笑んで言った。

「うん。でも、もうこのタイミングだと思った。」

「どうして……?」

「“ひよりの人生を俺に預けて”って言ったあの日から、俺の気持ちは変わってない。夢の途中だって構わない。ふたりで一緒に、ゆっくり未来を作っていけばいい。そのために──ちゃんと形にしたかったんだ。」

優しい声。温かい眼差し。
私の手を包む彼の手は、少しだけ熱を持っていた。

涙が、自然と滲んできた。

「……はい。」
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