15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
私たちは、確かにまだ凸凹な組み合わせかもしれない。
だけど、この手を離したくないという想いだけは、誰にも負けない。

「よし、行こうか。」

玲央さんが深く息を吸い込んで、エンジンを切った。

ドアを開けると、少し冷たい風がスーツの裾を揺らす。

私は彼の隣に並んで、実家の玄関の前に立った。

チャイムを押す指先が、震えているのを私はそっと握った。

「行こう、玲央さん。」

「……うん。」

そうして、ふたりで未来への扉を開けた。

「まあまあ、よくいらっしゃいました。」

玄関の扉を開けた母は、にこやかに、それでいてどこか探るような表情で玲央さんを出迎えた。

その目は笑っているのに、奥に光るのは“母としての警戒心”……そんな複雑な色。

「一ノ瀬玲央と申します。本日は……」

玲央さんが深々と頭を下げる。

「いいのよ、そんなにかしこまらなくて。細かい話は、後で聞きますからね。」
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