15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
そして一週間後。

ついにその日がやってきた。

私は、玲央さんのご両親と会うため、彼の会社へと向かっていた。

なのに。

ちらりと隣を見た。

「……お父さん、どうしてついてきたの?」

スーツに身を包んだ父は、まるで自分が主役かのように堂々としている。

「おまえがまだ二十歳だからだ。念のため、俺が責任をもって“確認”しに来た。」

「……確認って何を……」

言い返す余裕もないまま、私たちは玲央さんに案内され、会社の最上階へと上がった。

案内されたのは──“会長室”。

「こ、ここ……?」

革張りの椅子。高級感のあるデスク。

窓からは東京の街が一望できる、まるでドラマの中の世界だった。

ドアが開くと、そこには、柔らかく笑みをたたえた男性が立っていた。

「よくぞいらして頂きました。」

玲央さんにどこか似た目元。だが声には年季と風格がある。
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