15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
天井の高いバンケットには、透き通るようなクリスタルのシャンデリア。

どこを見ても、まるで雑誌の中の世界。

「……職種を広げすぎじゃありません? 玲央さん。」

私はこっそり囁いた。

周囲には、会場スタッフがずらりと完璧な笑顔で並び、式の準備を進めている。

玲央さんは、少し肩をすくめて笑った。

「ああ、“子供から大人まで、すべての人生の節目をサポートする”っていうのが、親父のモットーだから。」

「なるほど……」

言葉にしながら、私はふと気づいた。

この式場、ブライダル部門はもちろん、保育施設や高齢者向けリゾートまで併設されていた。

ほんとに人生丸ごとってわけね……。

すると、控室の外からヒソヒソと声が聞こえてきた。

「21歳の花嫁さんですって。」

「まあ、可愛らしい。旦那さまは副社長なんでしょ?」

「うちの息子と同じ歳よ。……すごい世界ね。」
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