15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「さて──皆さまご注目ください。新郎新婦の年齢差は、なんと15歳。では、そんなおふたりがどのようにして出会ったのか……ご覧いただきましょう。」

その言葉と同時に、会場の照明が少し落ちる。

スクリーンに、突然見覚えのある風景が映し出された。

「……えっ?」

思わず、玲央さんと顔を見合わせる。

そこに映っていたのは──あの、交差点。

あの事故があった、雨の日の交差点だった。

画面が切り替わると──なぜか始まる、“友人たちによる再現VTR”。

「ちょっと待って……これ、誰が撮ったの⁉」

「懐かしい……」

思わず笑ってしまう。

VTRには、あの雨の日。

傘をさして、顔をうつむけて歩く“私役”の友人。

横断歩道に差しかかると、急に走り出した車。

そして、咄嗟にその“私”を庇う“玲央さん役”の友人──少し筋肉多め。

会場には、笑いと「おお〜」という歓声が広がる。
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