15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「俺、まだ全然知らないんだなって思ったんだ。」

玲央さんは、まっすぐな目で私を見つめていた。

私はその視線から逃げるように、窓の外を見た。

でも、頬が少し熱い。

──もっと知ってほしい。

そんな気持ちを、言葉にはできずにいた。

「あ、あの……」

勇気を振り絞って、私は声を出した。

「ん?」

玲央さんが、やさしい目でこちらを向く。

「……彼女さんは、今後作る予定はあるんですか?」

一瞬の沈黙。

玲央さんはきょとんとした顔になった。

「まあ、そういう人がいたら、かな。」

「では、あまり前向きではないという事でしょうか?」

自分でも、尋問みたいな言い方だなと気づく。

でも、止められなかった。

「前向き……うーん。出会いって、簡単に転がっていないからね。」

玲央さんはそう言って、フロントガラスの向こうに視線を向けた。
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