15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「うわ……あれ、広報に言われて書いただけだから。真に受けないでよ?」

「でも、面白かったです。お仕事の合間に紅茶を飲んでたりして、ちょっと可愛いなって。」

「やめてくれ、恥ずかしいから……」

顔を手で覆う仕草が、普段のクールな玲央さんとは違っていて、なんだか可愛く見えてしまう。

まさか、こんなやりとりができる日が来るなんて。

窓の外はゆっくりと晴れてきていて、やさしい陽射しがテーブルの上のサンドイッチを照らしていた。

「ひよりさんは、大学で何を勉強しているの?」

玲央さんが、コーヒーカップを手にしながら問いかけてくる。

「国文学です。将来は、図書館の司書になりたくて。」

「そうか。」

その答えに、玲央さんはゆっくりと頷いた。

目元がやわらかくなって、ほんの少しだけ微笑んでいる。

「ひよりさんらしいね。穏やかで、本が好きそう。」
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