15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「……はい。」

私は照れくさくて、少しだけ視線を落とした。でも、嫌じゃなかった。玲央さんのそういう言葉の選び方が、優しくて。

だけどその直後だった。玲央さんの顔に、ふっと翳りが差した。

「ひよりさんにとっては……俺は、おじさんの部類に入るのかな。」

その言葉に、私は驚いて首を横に振った。

「そんなことないです!」

勢い余って、言葉が少し大きくなってしまう。

「玲央さんは、確かに年上ですけど……でも、まだ“お兄さん”です。」

言ってから、ちょっと恥ずかしくなって、頬が熱を帯びた。玲央さんの目が優しく細められて、少し笑う。

「お兄さんか。それ、嬉しいな。」

「本当のことですよ。」

私は言いながら、テーブルの上のカップに目を落とした。

なんだか、心がぽっとあたたかくなっていくのを感じていた。

「……彼氏はいるの?」

突然の問いに、ストローを咥えかけていた私は、ぴくりと肩を揺らした。

「いないです。」
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