15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「……君は、御曹司だったら、何でも手に入ると思ってる?」

「えっ……」

唐突な問いに、私は目を瞬かせた。

玲央さんは、じっと私の目を見ていた。まるで、本心を試すように。

「他の人よりは、人生うまく行くと思います。」

思わず、私はそう言っていた。偏見だと分かっていても、口をついて出た言葉だった。

玲央さんは、微笑んだまま頷いた。

「確かに。学歴も地位も、まあ努力は必要だけど手に入るね。」

やっぱり、大人だ。私の未熟な言葉を否定せず、正面から受け止めてくれる。

「でもね。恋愛はうまくいかない。」

その一言に、私は思わず玲央さんを見つめた。意外だった。

「……うまく、いかない?」

「俺の家庭、結婚相手は自分で見つけてこいっていう主義でね。昔から言われてたんだ。弟も妹も、自分で好きになった人と結婚した。」

「素敵ですね……」

「そうだね。自由に見えるだろ?」
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