15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
車はまたゆっくりと走り出し、私は道を案内した。

少し路地を入ったところにある、こぢんまりとした可愛い雑貨屋。看板に描かれた猫のマークが目印。

玲央さんは車を止めると、私に合わせて歩調をゆっくりにしてくれる。

「ここ、可愛い物が揃ってるね。」

「ふふ、でしょ?」

私は、目立たないように端に並べられていたマグカップを手に取った。

淡いミントグリーンの色合いに、白い小花があしらわれている。

それは、玲央さんのシャツの色に、少し似ていた。

――記念に、そっと買っておきたい。

こっそり、レジへと持っていくと、玲央さんは反対側の棚で、小さな木製の置き時計を見ていた。

「ひよりさん、こういうお店が好きなんだね。」

「はい。……見てるだけで楽しくなります。」

少し照れながら、車の中で袋を渡した。

「俺に?」

「はい。」
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