15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
小さな紙袋を受け取った玲央さんは、不思議そうに中をのぞき込んだ。

包みを丁寧に開いて、ミントグリーンのマグカップが姿を現す。

「……ありがとう。」

その声は、いつになく優しくて。

「マグカップ、人から貰うなんて初めてだ。」

玲央さんは、まるで子供のような笑顔を浮かべて、カップを大事そうに両手で包んだ。

そんな表情を見て、私の胸もほんのり温かくなる。

――プレゼントして、よかった。

「玲央さん。よかったら、また今度。どこか遊びに行きませんか?」

緊張で少し声が上ずる。けれど、はっきりと伝えた。

しかし――その答えは、意外なものだった。

玲央さんは一瞬、笑顔を引っ込めて、真剣な眼差しで私を見た。

「俺たち、もう会わない方がいいんじゃないかな。」

車内に沈黙が落ちた。

一瞬、言葉の意味が理解できなくて、私はただ目を見開いた。
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