15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「たかが、十五歳じゃない……」

涙が頬を伝い、ぽろぽろと零れ落ちる。

どうして、こんなにも苦しいんだろう。

ただ、もう少し一緒にいたいだけなのに。

そのときだった。

静かなエンジン音とともに、背後に車が停まった。

振り返ると、運転席のドアが開き、玲央さんが駆け寄ってくる。

「ひよりさん……やっぱり、家まで送る。」

その声に、思わず首を振る。

「気にしないでください……もう、大丈夫ですから。」

強がった声だった。けれどその強がりは、玲央さんには通じなかった。

次の瞬間、私は玲央さんの腕に包まれていた。

「……放っておけないよ。」

その声は、まるで自分自身に言い聞かせるようで。

温かくて、優しくて。私はもう、泣くことしかできなかった。

「もう少しだけ……側にいさせて。」

玲央さんの囁きに、胸の奥がきゅっと締め付けられる。

年齢も、立場も、未来も――全部忘れて、ただこの人の腕の中にいたかった。
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