15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「ずるいよ……そんなの。」

もう一度、ブログをスクロールする。

もしかして、コメント欄があれば――。

会えなくても、何か言葉を残せるかもしれない。

けれど、どこを探しても、見つからなかった。

コメント機能は無効になっていた。

誹謗中傷や悪意の書き込みを避けるためかもしれない。

でも今の私にとっては、その優しささえ、壁に思えた。

「……どうすれば、会えるの?」

スマホの画面を見つめながら、指先に力が入る。

名前も、電話番号も知らない。

ただ、ひとつだけ――。

副社長のブログ

そして、その会社の名前。

私の中で、ひとつの決意が芽生えた。

週明けの昼休み。

キャンパスの片隅にあるカフェテリアで、私は久しぶりに友人たちと昼食をとっていた。

「ひより、なんか痩せた?」

サラダに手を伸ばしながら、岡本さくらが私の顔を覗き込む。

彼女は高校からの友人で、昔から観察眼が鋭い。
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