15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
私は首を横に振った。

「会いたかったから。玲央さんに……会いたかったから。」

玲央さんの瞳をまっすぐ見つめると、彼は視線を逸らすように、横を向いた。

「……ごめん。それ以上言われると、期待してしまう。」

「期待?」

私は少し身をずらし、彼の視線に入るように顔を覗き込んだ。

「何を?」

その瞬間、玲央さんの表情が、少しだけ歪んだ。

そして、かすれるような声で答えた。

「……君と一緒にいられるじゃないかって。」

――心がきゅうっとなる。

そんなの、私だって、ずっと期待してた。

「じゃあ……期待しても、いいよ。」

気づいたら、そんな言葉が口をついていた。

玲央さんの目が、驚いたように私を見た。

私は小さく笑って、そっと手を伸ばす。

「私、ちゃんと気持ち伝える。何度でも。玲央さんが、忘れようとしても、私が全部思い出させる。」
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