女王陛下のお婿さま
ルイはそう言うと立ち上がり、長椅子の背もたれの向こうへゆっくりと回り込んだ。そしてその背もたれの上からアルベルティーナを見下ろすと、今までとは違う笑みを浮かべる。
妖精の様だった美しさは消え失せ、何かを企んでいるような、誰かを陥れようとしているかのような、あくどい笑み。
「残念ですが、今はそれどころでは無いからですよ」
(それどころでは無い……?)
ルイの言葉の意味を考える前に、扉の向こう――大広間から、何かを壊す大きな音と、キャーという誰かの怯えた叫び声が聞こえた。
◇
妖精の様だった美しさは消え失せ、何かを企んでいるような、誰かを陥れようとしているかのような、あくどい笑み。
「残念ですが、今はそれどころでは無いからですよ」
(それどころでは無い……?)
ルイの言葉の意味を考える前に、扉の向こう――大広間から、何かを壊す大きな音と、キャーという誰かの怯えた叫び声が聞こえた。
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