俺様な忠犬くんはご主人様にひたすら恋をする

28★

藤堂side

触れた瞬間、心が震えた。
ベッドにそっと横たわる瑞希の肌は、柔らかくて、あたたかくて――愛しくてたまらなかった。

「……触れるだけで、こんなに苦しくなるなんて」

俺の声は低くかすれていた。
首筋に唇を落とすと、瑞希の身体が小さく反応する。
目を閉じて、身を預けてくるその姿が、もう俺を壊しそうだった。

ゆっくりと、焦らすように服を脱がせていく。
何度も見たはずの身体なのに、こんなにも恋しくて――。
瑞希の肌に触れるたび、自分の中にある欲が理性を削っていくのがわかる。

「綺麗だ……ずっと見ていたい」

その言葉に、瑞希が恥ずかしそうに目を伏せる。
その表情が愛おしくて、俺の中の獣が目を覚ます。

舌先で、喉元から鎖骨、胸元へとゆっくり這わせる。
舐め、吸い、愛撫するたびに、瑞希の声が喉から漏れていく。

「っ……ん……環……」

名前を呼ばれるだけで、我慢できなくなりそうだった。
でも、焦らない。
瑞希の身体が俺を受け入れる準備が整うまで、
何度でも、何度でも、柔らかく開いていく。

指で愛しながら、唇で言葉を送る。

「気持ちいい?……」

濡れた音が、静かな部屋の空気を濃くする。
瑞希が俺にすがりつくようにして、体を揺らしてくる。

「もう……お願い……」

耐えきれなかった。
熱を抱えたまま、ゆっくりと腰を沈めると、
瑞希が切なげに息を吐いた。

「……ああ、瑞希……」

深くまで届いたその感覚に、俺の理性は音を立てて崩れていく。

ゆっくり、丁寧に、でも確実に。
すれ違っていた時間を埋めるように、心も身体も重ねていく。

汗ばむ肌が触れ合い、抱き合い、愛し合う。
何度も唇を重ね、耳元で甘い言葉を囁き合い、
互いの奥にある熱を、全て注ぎ込むように。


瑞希は俺の腕の中で震えていた。
抱き締めながら、額にキスを落とす。

「……愛してる。ずっと、ずっと前から」
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