俺様な忠犬くんはご主人様にひたすら恋をする
29
ベッドの中、ぴたりと身体を寄せ合って、二人とも眠れずにいた。
薄明かりの中、天井を見つめる瑞希の瞳が、どこかぼんやりしている。
俺はその髪を、ゆっくり撫でる。
指先に感じるなめらかな感触。
まるで夢を触っているみたいだった。
「眠れない?」
小さくうなずく。
「なんか…まだ、夢みたいで。環がそばにいるのが、不思議」
俺は、そっと彼女の指を絡め取る。
「俺は、信じられなくて。こうして瑞希が腕の中にいるのに、心臓がずっと騒いでる」
「……私も」
瑞希が微かに笑って、俺の胸元に頬を寄せる。
どちらからともなく、指が肌をなぞる。
もう何度も触れたのに、足りないと思ってしまうのは、
きっと失っていた時間のせいだ。
「3年って、長かったね」
「……ごめん」
「ううん、私も。あのとき、ちゃんと向き合えなかった。ほんとは…怖かったの」
瑞希の声が、少し震える。
俺はそっと抱き寄せて、背中を撫でた。
「これからは、何も怖がらなくていい。絶対に、離さない。今度はずっと一緒にいるから」
腕の中の瑞希が、ぎゅっと抱きついてくる。
「……ほんとに?」
「うん、約束する」
そのまま、そっと唇を重ねる。
もう激しさはない。
ただ、確かめるように、やさしく、静かに。
窓の外は、まだ深い夜のまま。
けれど、二人の心には、ほんの少しだけ朝の光が差し込んでいた。
薄明かりの中、天井を見つめる瑞希の瞳が、どこかぼんやりしている。
俺はその髪を、ゆっくり撫でる。
指先に感じるなめらかな感触。
まるで夢を触っているみたいだった。
「眠れない?」
小さくうなずく。
「なんか…まだ、夢みたいで。環がそばにいるのが、不思議」
俺は、そっと彼女の指を絡め取る。
「俺は、信じられなくて。こうして瑞希が腕の中にいるのに、心臓がずっと騒いでる」
「……私も」
瑞希が微かに笑って、俺の胸元に頬を寄せる。
どちらからともなく、指が肌をなぞる。
もう何度も触れたのに、足りないと思ってしまうのは、
きっと失っていた時間のせいだ。
「3年って、長かったね」
「……ごめん」
「ううん、私も。あのとき、ちゃんと向き合えなかった。ほんとは…怖かったの」
瑞希の声が、少し震える。
俺はそっと抱き寄せて、背中を撫でた。
「これからは、何も怖がらなくていい。絶対に、離さない。今度はずっと一緒にいるから」
腕の中の瑞希が、ぎゅっと抱きついてくる。
「……ほんとに?」
「うん、約束する」
そのまま、そっと唇を重ねる。
もう激しさはない。
ただ、確かめるように、やさしく、静かに。
窓の外は、まだ深い夜のまま。
けれど、二人の心には、ほんの少しだけ朝の光が差し込んでいた。