あなたに恋する保健室
「弟とは四歳差でね。白血病とわかったのが弟が七歳の時。弟はその前から体調を崩しがちで、その度に父も母もふたりして弟をすごく心配してたの。私のことなんて眼中にないくらい」
実際に、患児のきょうだいはそういう思いを抱きやすい。
だからこそ、きょうだい児にも気をかけてあげられるように支援するのが看護師の仕事でもあるが……。家庭の都合もあり難しい場合もあるだろう。
「私も病気になれば弟みたいに気にかけてもらえるのかな、なんて思ったこともあったよ。そんなこと考えちゃったからなのかな……入院して半年くらい経って治療の効果があまり良くなくて」
氷室さんは金太郎をケージの中にそっと入れて手にギュっと力がこもっていた。
「後悔、しているの?」
「そうなのかな……? ごめんなさい……わからないんだ、でも、今そう言われて、もしかしたらそうなのかもしれないって……」
声が揺れている。必死に涙を堪える彼女の辛抱強さには関心してしまう。
今までこの子は、その思いに蓋をしてきて大変だっただろう。辛かっただろう。弟を熱心に看病していた親にそんなこと言えないと思っていたのだろう。
きっとそういう子なのだ。
「無理に堪えなくていいからね。ティッシュならいっぱい持ってきたから」
「ありがとうございます……」
そう言った瞬間、氷室さんはブワッと涙が溢れ出していた。
やっぱりこの子は、私によく似ているのかもしれない。そう思った。
実際に、患児のきょうだいはそういう思いを抱きやすい。
だからこそ、きょうだい児にも気をかけてあげられるように支援するのが看護師の仕事でもあるが……。家庭の都合もあり難しい場合もあるだろう。
「私も病気になれば弟みたいに気にかけてもらえるのかな、なんて思ったこともあったよ。そんなこと考えちゃったからなのかな……入院して半年くらい経って治療の効果があまり良くなくて」
氷室さんは金太郎をケージの中にそっと入れて手にギュっと力がこもっていた。
「後悔、しているの?」
「そうなのかな……? ごめんなさい……わからないんだ、でも、今そう言われて、もしかしたらそうなのかもしれないって……」
声が揺れている。必死に涙を堪える彼女の辛抱強さには関心してしまう。
今までこの子は、その思いに蓋をしてきて大変だっただろう。辛かっただろう。弟を熱心に看病していた親にそんなこと言えないと思っていたのだろう。
きっとそういう子なのだ。
「無理に堪えなくていいからね。ティッシュならいっぱい持ってきたから」
「ありがとうございます……」
そう言った瞬間、氷室さんはブワッと涙が溢れ出していた。
やっぱりこの子は、私によく似ているのかもしれない。そう思った。