あなたに恋する保健室
「ほら、吐いちゃいな」
「うぅ……そうだね……」
氷室さんは不気味なほど綺麗な笑顔で私に語りかける。
「天気いいなぁ……」
今日の私の気分と裏腹に、天気はとてもいい。
晴れると清々しい気持ちになれるから好きなんだけどな。
どうしても最近は気分が上がらない。
「ちょっとお茶煎れるね」
私は本気で氷室さんに恋の相談をしようとお茶の準備に取りかかろうとした時。
いきなり保健室のドアが開かれた。
「ハァッ……ハァッ……すみません、花田先生! あの、体育をしていたら突然生徒が倒れて……! 声をかけても反応がないんです!」
「えっ!?」
私は持っていた緑茶の箱を置いて、薬品棚に置いてあったバイタルセットを抱えた。
「氷室さん、留守番お願いできる?」
「もちろん」
「ありがとう」
「念のため岡野先生はAEDを」
「わ、わかりました!」
体育教師の岡野先生は四年目の女性教員。
すごく慌てている様子だった。きっとこういう状況は初めてなんだ。
でも、私を頼って保健室まで駆けつけてくれたのはありがたい。頑張らなきゃ。
「うぅ……そうだね……」
氷室さんは不気味なほど綺麗な笑顔で私に語りかける。
「天気いいなぁ……」
今日の私の気分と裏腹に、天気はとてもいい。
晴れると清々しい気持ちになれるから好きなんだけどな。
どうしても最近は気分が上がらない。
「ちょっとお茶煎れるね」
私は本気で氷室さんに恋の相談をしようとお茶の準備に取りかかろうとした時。
いきなり保健室のドアが開かれた。
「ハァッ……ハァッ……すみません、花田先生! あの、体育をしていたら突然生徒が倒れて……! 声をかけても反応がないんです!」
「えっ!?」
私は持っていた緑茶の箱を置いて、薬品棚に置いてあったバイタルセットを抱えた。
「氷室さん、留守番お願いできる?」
「もちろん」
「ありがとう」
「念のため岡野先生はAEDを」
「わ、わかりました!」
体育教師の岡野先生は四年目の女性教員。
すごく慌てている様子だった。きっとこういう状況は初めてなんだ。
でも、私を頼って保健室まで駆けつけてくれたのはありがたい。頑張らなきゃ。