姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―

AM 7:45


AM 7:45

まだリビングで食後のコーヒータイムを楽しんでいる兄ズに顔を出してから家を出る。


少し湿気を帯びた風が梅雨の到来を予感させて、くせ毛にとって嫌な季節がやってきたかとうんざりとした気持ちになった。


住宅街を抜け、いつかの図書館を通り過ぎ、だんだんと学校が近づいてくると目立つ白い制服を着た生徒がどんどん増えてくる。

暑さにうんざりしていた私も、ここからはスイッチを入れて軽く口角を上げて背筋を伸ばす。

なぜならここは戦場だ。

絶対に隙を見せたりしない。
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