姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
あれから週2、3回くらいの頻度で榛名聖はウチに夕飯を食べにきている。
頻度高すぎてリビングでくつろぐ榛名聖も見慣れてしまった。
ここまでくると最早姉弟にすら思えてくる。
向かい側にいる榛名聖とふと目が合うと、愛想よく微笑んできた。
「やだなぁ。俺達が兄弟なら、俺が兄でひーちゃんは妹でしょ〜。」
また脳内を覗かれた。
榛名聖の一点の曇りもない笑顔が気味悪さを際立たせ、ひく、と口端が引き攣った。
「……兄はもういらないから!
てかアンタ何月生まれよ?」
咳払いして気を取り直し、あっちのペースに飲まれない様に表情を引き締めた。
「俺は3月1日だよ〜?ひーちゃんは?」
「あーっはっは!勝った!9月12日ですぅ。
半年くらい負けてるじゃない。はい、私が年上〜。」
榛名聖を指さし、高笑いして煽る。
大喜びで小学生みたいな煽りをする私に、榛名聖は少しもダメージを受けていない。
生ぬるい笑顔で「負けたかぁ」と子どもを相手にする大人みたいな対応をされた。