姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
***
6人掛けのテーブルに、4人分のカレーライス、サラダ、スープが並ぶ。
同じ種類のいくつもの皿がギュッとテーブルに集まっている光景を見るのが好きだ。いつ見てもホッとする。
みんなでいただきますをして、今日あったくだらない出来事を話したり、テレビを見たりして食事をする。
普通の家の普通の出来事が眩しくて、そこに参加できることが嬉しくもあり寂しくもあった。
「渉兄ちゃん、スープのおかわりちょうだい。」
会話の途中で、ひーちゃんが渉さんに向かって空になったスープ皿を差し出した。
ハイハイと快く受け取りキッチンへ向かう渉さん。
いつもなら自分で取りに行くのに、と不自然な行動と、おかしな具材比率のひーちゃん食べかけのカレーを見て次の展開をなんとなく察した。
「ニンジンよろしく。」
ひーちゃんがコソッとできる限り声を顰めながら、ものすごい速さで自分のカレー皿から俺の皿にニンジンを移し入れてきた。
バレないようにやっているんだろうけど明らかに挙動不審だし、多分バレてる。
「もー、ハイハイ。」
食の好みも浅はかな行動も幼稚園児みたいで笑う。
この後もちろんバレて渉さんに怒られてた。
6人掛けのテーブルに、4人分のカレーライス、サラダ、スープが並ぶ。
同じ種類のいくつもの皿がギュッとテーブルに集まっている光景を見るのが好きだ。いつ見てもホッとする。
みんなでいただきますをして、今日あったくだらない出来事を話したり、テレビを見たりして食事をする。
普通の家の普通の出来事が眩しくて、そこに参加できることが嬉しくもあり寂しくもあった。
「渉兄ちゃん、スープのおかわりちょうだい。」
会話の途中で、ひーちゃんが渉さんに向かって空になったスープ皿を差し出した。
ハイハイと快く受け取りキッチンへ向かう渉さん。
いつもなら自分で取りに行くのに、と不自然な行動と、おかしな具材比率のひーちゃん食べかけのカレーを見て次の展開をなんとなく察した。
「ニンジンよろしく。」
ひーちゃんがコソッとできる限り声を顰めながら、ものすごい速さで自分のカレー皿から俺の皿にニンジンを移し入れてきた。
バレないようにやっているんだろうけど明らかに挙動不審だし、多分バレてる。
「もー、ハイハイ。」
食の好みも浅はかな行動も幼稚園児みたいで笑う。
この後もちろんバレて渉さんに怒られてた。