姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―

Ep.20 友達のカタチ



ようやく金髪が納得する成果が得られたようで、ゲームコーナーから離れることができた。

ところ変わってここはフードコート。
――で、席もとれたので各々好きな昼食を買いに行っているところだ。


私はラーメンにした。
まあ、あいつらの前でかわいこぶっても無視されるだけだし。あと攻撃する相手もいないし。

呼び出し音が鳴ったので、出来立てのラーメンを受け取りに行く。
熱々のラーメンの乗ったトレイを運んでいると、背後から声をかけられた。

「ねぇねぇ、君1人?可愛いね!」

「ここ混んでるけど、席ある?俺らのとこ空いてるよ〜。」

なんだ、ナンパか。

世の常識だが、誰もが振り返る美少女の私だ。
世に出ればナンパなんて日常茶飯事、喧しいBGM同然だ。


小蝿の如く話しかけてくるジャガイモ2つを完全に存在していないことにして、せっせとラーメンを席へと運ぶ。

すると、私が座るはずの席が女達で埋まっている。


「お兄さんかっこいいですね♡よかったら、相席とかぁ…。」

「一緒に遊びませんか?私たち暇してて♡」


女達が群がる中心で、こちらも何も存在していないかのように無視を貫く近江涼介が座っている。

奴の場合は表情も無だから、置物か何かと勘違いしそうなくらいだ。


残念でしたー♡

近江涼介のスルースキル舐めんなよ。
アンタらじゃ攻撃力不足だわ!
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