姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
『藤澤さん、あの……好きです!
よかったら付き合ってほしいな、なんて……』
私に告白してくる奴は、いつも私から目を逸らして半笑いで、自分のプライドが傷付かないように必死だった。
だから今日、初めて知った。
真剣な気持ちがこんなにも心を揺さぶるって。
広瀬真の気持ちも、本気も真っ直ぐ伝わってくる。
ずっと私から視線が逸れない。
逃げずに向き合おうとしてくれているんだ、と喉の奥が熱くなった。
――返事はもう決まっている。
けど、それでも……
何を言えば、こんなにも真っ直ぐな広瀬真の想いに報いることができるんだろう?
綺麗な言葉を頭の中でいろいろ並べてみるけど、どれも薄っぺらくてしっくり来ない。
当たり前だ。
相手は少しも飾らない言葉でぶつかってきているんだもん。
だから私もありのままの自分の言葉で言わなくちゃ。