姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
Ep.24 いい奴だ
完璧に整えられた庭園は美しく、ここにも生活の温かみがまるでない。
ありえないくらい広居場所のはずなのに、背の高い外壁が囲うそこはものすごく窮屈に感じる。
――日本三大庭園とかってこんな感じじゃなかったっけ?
わーぉ、池もある。
錦鯉とか泳いじゃってるし、赤い橋も掛かってる。こっちは松?
立派〜。何もかも立派……ははは……。
ずっと黙っている金髪に、間が持たなくて無駄に庭をキョロキョロ見てしまう。
旧校舎の中じゃほとんど私と金髪が喋ってるようなものだから、この状況に戸惑いを隠せない。
もう見るところもなくなって、いつもと真逆のカッチリ落ち着いたスタイルの金髪を横目に見る。
七三で髪を後ろにアップしているから、白い肌がよく見える。
大きな猫目は今は伏し目がちで、ちょっとアンニュイ。
(ちゃんとしてれば、すこーーしは見られるのに。)
…………まあまあまあ、人類で1番美しいのはこの私だけどね!!!
不覚にも金髪を褒めるようなことを思ってしまって、勢いよく首を横に振った。
「ウチの家さぁ……。」
金髪への肯定を振り払ってる間に、金髪が重い口を開いた。
ありえないくらい広居場所のはずなのに、背の高い外壁が囲うそこはものすごく窮屈に感じる。
――日本三大庭園とかってこんな感じじゃなかったっけ?
わーぉ、池もある。
錦鯉とか泳いじゃってるし、赤い橋も掛かってる。こっちは松?
立派〜。何もかも立派……ははは……。
ずっと黙っている金髪に、間が持たなくて無駄に庭をキョロキョロ見てしまう。
旧校舎の中じゃほとんど私と金髪が喋ってるようなものだから、この状況に戸惑いを隠せない。
もう見るところもなくなって、いつもと真逆のカッチリ落ち着いたスタイルの金髪を横目に見る。
七三で髪を後ろにアップしているから、白い肌がよく見える。
大きな猫目は今は伏し目がちで、ちょっとアンニュイ。
(ちゃんとしてれば、すこーーしは見られるのに。)
…………まあまあまあ、人類で1番美しいのはこの私だけどね!!!
不覚にも金髪を褒めるようなことを思ってしまって、勢いよく首を横に振った。
「ウチの家さぁ……。」
金髪への肯定を振り払ってる間に、金髪が重い口を開いた。