誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~
「あれ?
 この書棚、ちょっと動いてません?」

 ほたるは使ってなかった部屋の隅近くにある、縦長の細い書棚を見た。

 床が日焼けしているのだが、少し、日焼けしていない部分が覗いている。

「お母さんが掃除してたから、激突したのかも」

「自分で掃除してたのか?
 あの人、掃除ロボットも持ってきてたぞ」

 でも、お母さんやロボットがぶつかったくらいで動くかな、と思いながら、ほたるは、ぐっと書棚を押してみた。

 すると、窓際に向かって書棚が軽く動いた。

 上へ上がる階段が現れる。

「隠し扉っ!」
と二人は叫ぶ。
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