もう女じゃないなんて、言わせない
その言葉に、ドキン――と胸が跳ねた。

一瞬、息を呑んだ。
心を見透かされたようで、視線を逸らしたくなった。

……でも、逃げられなかった。

だって、私も――今日、新しい下着をつけてきたのだ。

薄いピンクの、少しだけレースのついたセット。

誰に見せるでもないけど、“見せてもいいかもしれない”と、そう思って選んだ。

悠真の言葉が、まるでそのことまで知っているみたいで。

頬が熱くなる。

「ねえ、悠真。」

「はいはい。」

軽く応じた悠真の耳元に、私はそっと顔を寄せた。

「……今日、私を抱きたい?」

囁いた瞬間、顔から火が出そうだった。

――何言ってるの私。でも、これが今の私の精一杯。

優香、覚悟決めたんじゃなかったの?

だから、今日は花柄のスカートも履いたし、新しい下着も買った。

悠真と、ちゃんと向き合うつもりで。
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