もう女じゃないなんて、言わせない
彼の返事を待つ間、心臓が張り裂けそうだった。

「はぁ……そう聞かれてもな。」

悠真が、少しだけ息をつく。

「男はいつも女を抱きたいからな。」

私はぎゅっと目を瞑った。
言わなきゃよかった、そう思った。

でも次の瞬間――

「……私、今日、新しい下着なんだけど。」

震える声で、それでも、そう伝えた。

“あなたに見せたかった”という言葉は飲み込んだ。
でも、全部バレてる。こんなの。

悠真は、私をじっと見た。

沈黙のあと、口を開く。

「……ああ。でも今日はいいや。」

――えっ?

思わず声が漏れた。

「え⁉」

私の今日の花柄のスカートは?
新しい下着は?
この気合いは?
……全部、空振り?

「え、ちょっと待って。なんで……?」

思わず聞き返していた。

声が裏返る。恥ずかしさが悔しさに変わっていく。

「私、今日……っ」

「知ってる。」

悠真は、柔らかく言った。

「でも、今日抱いたら、たぶん俺、余裕なくす。」
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