もう女じゃないなんて、言わせない
……え、ちょっと待って。
コース料理だけで1万円超えてるんだけど。
前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザート……全部込みとはいえ、ワインなんか頼んだら軽く3万は超える。
気取らない居酒屋で3500円の割り勘をしていた日々が、遠い昔のように思えた。
「悠真……」
小声で名前を呼ぶと、彼はメニューから目を上げた。
「無理してない? 今日……」
「えっ? なんで?」
「……なんていうか、私を抱くことに躍起になってるっていうか……」
自分でも、なんて言い方をしてるんだろうと思った。
でも、どうしても気になった。
今の私には到底出せない金額を、さらりと払おうとする彼。
その背景にある“意図”が見えなくて、怖くなった。
すると悠真は、少しだけ目を細めて、笑った。
「別に。通常運転ですよ?」
そう言って、何事もないようにウェイターを呼び、二人分のフルコースと、白ワインのボトルをさらりと注文した。
コース料理だけで1万円超えてるんだけど。
前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザート……全部込みとはいえ、ワインなんか頼んだら軽く3万は超える。
気取らない居酒屋で3500円の割り勘をしていた日々が、遠い昔のように思えた。
「悠真……」
小声で名前を呼ぶと、彼はメニューから目を上げた。
「無理してない? 今日……」
「えっ? なんで?」
「……なんていうか、私を抱くことに躍起になってるっていうか……」
自分でも、なんて言い方をしてるんだろうと思った。
でも、どうしても気になった。
今の私には到底出せない金額を、さらりと払おうとする彼。
その背景にある“意図”が見えなくて、怖くなった。
すると悠真は、少しだけ目を細めて、笑った。
「別に。通常運転ですよ?」
そう言って、何事もないようにウェイターを呼び、二人分のフルコースと、白ワインのボトルをさらりと注文した。