「ふしだら聖女め!」と言われて辺境に追放されましたが、子どもたちとほっこり幸せに暮らします(ただし、聖騎士団長が待ち伏せしていた!)
「はい。それでは失礼します」
ミーティアと手を繋いで、リデーレは扉に向かって歩き出す。
「んぎゃっ、んぎゃぁっ……」
とうとうアラケルが泣き出した。お腹が空いたのか、眠いのか。とにかく早くこの場から離れ、落ち着いたところでアラケルの様子を確認しよう。
そのとき「十九歳と五歳って、計算が合わないよな……?」とぼそりと誰かの声が聞こえたような気がした。
さらに「聖女様。ここ一年、定期的に祈りの間で祈りを捧げていたのを見たが……?」と何かを疑問視する声すら聞こえる。
だけどその声はアラケルの泣き声によってかき消され、部屋の奥にいるヴィンラントには届かなかった。
リデーレが応接の間を出たところで呼び止められた。
「聖女リデーレ様」
彼は聖騎士のオルテスだ。今では、リデーレ付きの聖騎士団、第九聖騎士団長を務めている。濡れ羽色の髪に、紺色の瞳。夜空を思わせるような落ち着いた彼の容姿は、その地位に相応しい。
「はい?」
ミーティアと手を繋いで、リデーレは扉に向かって歩き出す。
「んぎゃっ、んぎゃぁっ……」
とうとうアラケルが泣き出した。お腹が空いたのか、眠いのか。とにかく早くこの場から離れ、落ち着いたところでアラケルの様子を確認しよう。
そのとき「十九歳と五歳って、計算が合わないよな……?」とぼそりと誰かの声が聞こえたような気がした。
さらに「聖女様。ここ一年、定期的に祈りの間で祈りを捧げていたのを見たが……?」と何かを疑問視する声すら聞こえる。
だけどその声はアラケルの泣き声によってかき消され、部屋の奥にいるヴィンラントには届かなかった。
リデーレが応接の間を出たところで呼び止められた。
「聖女リデーレ様」
彼は聖騎士のオルテスだ。今では、リデーレ付きの聖騎士団、第九聖騎士団長を務めている。濡れ羽色の髪に、紺色の瞳。夜空を思わせるような落ち着いた彼の容姿は、その地位に相応しい。
「はい?」