「妃に相応しくない」と言われた私が、第2皇子に溺愛されています
そしてその夜、私はティアナにそっと伝えることにした。

ティアナは神殿から戻ったばかりで、少し疲れた様子だったけれど、私の顔を見るとすぐに笑ってくれた。

「こんばんは、セレナ様。今日はいつにも増して……綺麗ですね?」

「えっ、そうかしら?」

どきりとした。まさかもう気づいているのだろうか。

「ちょっとだけ……お話、いいかしら?」

ティアナはこくりと頷き、私たちは静かな廊下の片隅で並んで腰かけた。夜風が涼しくて、頬に心地よい。

「実は……今日、カイル殿下から、正式に婚姻の申し込みを受けたの。」

その瞬間、ティアナの目がぱちりと見開かれた。

「……まあ。」

彼女は手を胸元に添えると、ふっと微笑んだ。

「おめでとうございます、セレナ様。本当に、本当に……素敵なことですね。」

「ありがとう。突然のことで、まだ夢みたいなんだけど……」

するとティアナは、私の手をぎゅっと握ってくれた。

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